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2019/11/21

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nördliche Oberpfalz 新聞に載った記事 (ドイツ)

nördliche Oberpfalz 新聞に載った記事 (ドイツ)

ー2019年11月21日

ぞっとするような童話の時間

加藤竜の絵画では悪役の狼だけが射殺されるわけではない。この日本のアーティストの童話による表現は、肉食獣とその同種の動物をまったくの犠牲者として見るものに注目させる。

Neue Kunstverein Regensburg芸術団体は、彼の現在開催中の個展を「大人のための童話の時間」と題する。この日本人アーティスト加藤竜は、現在レーゲンスブルクに展示されている彼の絵画を、「破壊された美」と表現する。

この二つのキーワードは互いにうまく合っている。まじかで見ると、まず色彩豊かに映る加藤竜の絵画から結晶として現れる、残酷な個々の箇所へと目が留まる。これらはファンタジーの中の勇猛な王子と、救われたお姫様という童話のカテゴリーに確かに分類することができる。もう一方では、様々な種類の童話の中にもでてくる幻滅をも意味する。加藤竜の世界では、これらの要素は特にドラマチックな性格を持つ。それはこの日本人アーティストが作品の中で扱う、全く現実に存在する世界の破壊だからだ。

全体的に加藤竜の絵画は美しく映る。色彩豊かな美は日本の漆器を思わせる。崇高な虎、ライオン、狼、クラッシックでアジア的な芸術の風景等の描写は、しかしながら汚されたものとなる。疑問を抱かせる人類の進歩の成果による功績は、たいていの場合、爆発するように絵の中央に現れる。ライフル銃、ハンバーガー、ドナルド・トランプ等、加藤竜がここで扱う要素は数多くある。

彼の母国日本では、このアーティストは新進気鋭のスターだ。そのためNeue Kunstverein Regensburg芸術団体にとって、展覧会で詰まった加藤竜のスケジュールの中で、今回の展示のための時間を見つけることは大変なことだった。

そしてようやく彼の個展が実現したことを、キュレーターはうれしく思っている。 「加藤竜は私たちの芸術団体のコンセプトに合っている。」と、 芸術団体の副代表者のRenate Haimerl Broschは言う。「社会を映す絵画として、芸術の中の新しい波紋をレーゲンスブルクで人々に見せる。」というのが芸術団体の副代表者と、この芸術団体会員達の今回の個展に対する想いだ。そして加藤竜の非難的な絵画は疑いもなく、今の時代に対応したものだ。残念ながら細部に描かれているものは、純粋なおとぎ話ではないが。。。

加藤竜の絵画は一目見ただけでは、ただ美しいだけに映る。この日本人アーティストは、現在Neue Kunstverein Regensburg芸術団体展示室にて展覧会を開催している。

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